私はプラハという街がとても好きでよくいくのですが、そのプラハにはお気に入りのガラス雑貨屋さんがあります。
プラハの定番土産といえばボヘミアングラスですが、私のお気に入りのお店はボヘミアングラスの透明感や繊細さを生かしつつそこにモダンなデザインを付け加えた商品が特徴です。
そのお店で出している商品のなかでも特に気に入っているデザインとカラーリングがあり、旅行の度に数色ずつ買っているのですが、次にいった時に買おうと心に決めていた色が欠品していました。
そこで初めて店員さんに尋ねてみると基本的に商品は一点物で要望があればオーダーメイドという形で一点ずつ作るということでした。
店員さんの案内に従って納期や送料について説明を受けていると最後にオーダーメイドの場合価格が通常よりもかなり高くつくことがわかりました。
その上すぐに作れるわけもなく、送料も合わせるととても私に払えるような金額ではなくなってしまいました。
そのため、泣く泣く購入を見送ったわけですが、このお店のようにこだわりを持って一店物で商売をするブランドも今では珍しいなということに気付かされました。
プラハは非常に観光客の多い都市ですから日本でいうコンビニのようにお土産屋さんは数多く存在しますが取り扱っている商品はどの店もそれほど変わりません。
プラハ城にあるスターバックスのタンブラーにプラハ城限定デザインがあるくらいでその他にプラハ市内でこの店でないと買えないというようなものはほとんどないほどです。
そんな中でも先に挙げたようなガラス細工の店や今でも昔ながらの製法を守り続ける製紙屋がつくるレターセットや手作りのボタン工場が残るのがプラハの魅力の1つといえます。
今回は一点物であるがゆえに購入できず残念な思いをしましたがその一方で何か大事なことに気付かされたように思います。